保育学科では11月に、日本で子育ての経験がある3名の外国人を講師に招いて、「多文化共生シンポジウム」を開催しました。
前半は、バングラディシュ出身のべガムさん、インドネシア出身のタンさん、ペルー出身のマリアさんから、母国の文化や生活習慣、教育などについてのお話を聞き、後半は、子どもを日本の保育園に預けた保護者としての体験談をもとにパネルディスカッションを行いました。
前半の異文化紹介では、披露して頂いたペルーの踊りに学生たちも参加する一幕があったり、後半には、学生リーダ―がパネリストとして参加したりするなど、楽しい充実した時間を過ごしました。
シンポジウム後の学生の感想
日本以外の国の生活・環境・保育について学ぶことができました。特に印象に残ったこととして、日本とは違い、宗教に影響を受けていると感じました。バングラディシュでは、イスラム教が大半を占めており、豚肉や飲酒が禁止されています。そのため、保育現場では、お菓子などに肉のエキスが入っていないかなど確認する必要があることがわかりました。日本では、宗教にこだわりを持っている人は少ないと思います。しかし、私が保育者になったとき、宗教を大切にしている家庭の支援をしていくことが必要だと感じました。(学生K)
バングラディシュでは年1回断食をすること、インドネシアでは子どもの頭を触ってはいけないというお話が印象的でした。また、ペルーの学校では半日しか授業がなく、家族で昼食を食べることや、小学校から留年制度があることに驚きました。今後、保育をめざす上で、外国籍の方に対して、無理やり日本語や日本の文化ばかりを押し付けるのではなく、多様性を受け入れて、それが園全体で広がるようにしたいと思いました。日本の子どもたちも海外の文化を知ることでコミュニケーションの幅や知識が広がると感じました。(学生M)
投稿|保育学科教員